『あとむの時間はアンデルセン』あらすじ

「マッチうりの少女」
  良く知られた話ですが、おばあさんに抱かれ
  精神世界の美しさを見て死んだ幼い少女が、
  愚鈍に長生きしている人間より
     不幸せと言えるかと問いかけているのでは?
「マッチはいかがですか」

「パンをふんだ女の子」
  綺麗だけれど生意気で高慢ちきなインゲル。
     靴を汚したくないために、ぬかるみにパンを置き、
     ふんで渡ろうとしたのですが沼の底に沈み、
   果ては地獄まで堕ちていく。インゲルの救われる道は…。
沼の底の世界

「とうさんのすることはみんなすき」
  家でいらなくなった馬をなにかいいものととりかえようと
     出かけていくとうさん。取り替えるたびに損をしているのに、
     ひたすらとうさんのすることは正しいと信じているかみさんと、
     かみさんの喜ぶ顔が人生の喜びというとうさんの話。
馬と牛

「ある母親のものがたり」
  病気の子どもを死神が連れ去る。それをひたすら
     追っていく母親。いばらの薮、大きな湖を超え、
     盲目となり上は白髪となりながら死神に追いつき、
     人間すべて何かの花や木という死神の温室で
     青いサフランの我が子をみつけるが…。
茨のやぶ