清らかな少年の心の旅・・・
自然の中で人間と動物がおりなす 愛と冒険のファンタジー
劇団あとむの旗揚げ作品。
2幕27場 上演時間1時間45分(途中休憩10分)
あらすじ
あいつは空を飛べる。あいつは心のやさしい子。 だから鳥や虫たちとも友だちだ。カラスやトンボとおしゃべりしているうちに、 あいつには風が見え、そして空が飛べるようになった。 それだけじゃない。あいつがこわい目で見つめると物を壊してしまうこともできる。 |
この国のえらい人たちは、不思議な力を持ったあいつを利用しようとした。 あいつは逃げた。そして風に乗って心臓の島と呼ばれる奥地にやってくる。 そこは人間をいみきらう熊の国だった。あいつはそこで仲間として認められ、 熊たちといっしょに暮らした。なぜ熊たちは人間をきらうのか? |
いつしかタイムスリップの力をつけたあいつは大昔の世界に行き、 自分たちこそが世界一優れた民族だと主張する黄金龍の民が他の人々を滅ぼし、 やがては自分たちも滅んでしまうという人間どうしの醜い争いがあったことを知る。 |
一年後、あいつが町へ帰ってみると、自分こそあの黄金龍の民の子孫だという ブラニック大統領が世界中を手に入れる計略をねっていた。 原子力飛行船という恐ろしい兵器が作られようとしている。大統領に反対する人々が 戦っていた。 「戦争をやめさせるために人を殺す?ぼくにはわからない・・・・」 |
あいつは悩む。でも人を殺す原子力飛行船や国を滅ぼす大統領か゛ あってはならない。 あいつはゆっくり立ち上がった。ブラニックの魂を生まれ変わらせるために・・・。 |
スタッフ
原作 C.W.ニコル
構成・演出 関矢幸雄
音楽 クニ河内
美術 有賀二郎
照明 西山孝一
音響 永井裕之
舞台監督 小嶋次郎