 氷河がいたちの天井の石のありかをおしえてくれた。 「これっくらいの石だったかなぁ。壊すのは簡単だけど 直すのは難しい」 「わしら氷河の時代がまたくる。絶対に」 |
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一年後、〝あいつ〟が町に帰ってみると、自分こそあの〝黄金龍の民〟の子孫だというブラニック大統領が原子力飛行船という恐ろしい兵器を作り世界中を手に入れる計画を練っていて大統領に反対する人々が戦っていた。 「ここがルザリア共和国」 |
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 「どうか我々の戦いを助けてくれないか」 「戦争をやめさせるために人を殺す？ 平和のために戦う？ぼくにはわからない……」 〝あいつ〟は悩む。 でも、人を殺す飛行船や国を滅ぼす大統領があってはならない。 〝あいつ〟はゆっくり立ち上がった。ブラニックの魂を生まれ変わらせるために…。 |
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「お前は風が見えるそうだな。 それなら 高いところの風ばかり見るなよ。低いところにも地面のすぐ上にもいろんな風が吹いている。そういう風もお前に物を教えてくれる」 「ありがとう山猫さん」 |
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| ブラニックの戦争に反対する人達といっしょに戦い、撃たれてしまう。 でも〝あいつ〟にはまだすることが残っていた。 |
 「おれの体から出て行け！」 |
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「ブラニックの魂は、 まだ成長していない魂の卵だったんだ」 |
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 魂のおかあさん 「あの青く美しい地球は確かにいいところです。もう一度もどってみませんか？」 |
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| 住んでるところは知らないけれど いつでもみんなのそばにいる 風を見ながら空を飛ぶ あいつ どんなものともおしゃべりできる あいつ ぼくにだってきみにだって 風を見ることができたとききっと出会える 風を見た少年に出会える 優しい心で たくましくて ほんのちょっぴり恥ずかしがり屋 あいつはみんなのヒーロー |
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終演後、原作者C.W.ニコルさんに舞台挨拶をいただきました。
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| あいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小嶋京子 演奏・神がかり・女学者 他・・・・・京本幸子 蛇・魂の母 他・・・・・・・三浦美穂子 子熊･マリア･トンボ 他・・・・・・・・・・・・・三國純子 熊の母･ジョン 他・・・・・・・・・・高橋由布子 アリ･雌熊･金蛇隊員 他・・・・・・・・・・・黒木幸枝 |
老熊・氷河・隊長 他・・・・・・・・・・楠 定憲 科学大臣･山猫･熊王 他・・・・・・・・織田晴光 演奏・イタチ・金蛇隊員 他・・・・・・・清水敬充 ブラニック・熊 他・・・・・・・・・・・・・・・林 大介 C.Wニコル･金鷲・レーニック 他・・・原田邦治 カラス･学者･黒ひげ 他・・・・・・・・野口 徹 |
| 原作 C.W.ニコル | ||
| 脚色 秋山英昭 | ||
| 構成・演出・振付 関矢幸雄 | ||
| 音 楽 クニ河内 | 美 術 有賀二郎 | |
| 京本幸子 | 人形美術 河野弘行 | |
| 振 付 吉岡昌子 | 照 明 西山孝一 | |
| 小道具 小嶋京子 | 音 響 阿部真心 | |
| 舞台監督 織田晴光 | 衣 装 秋山京子 | |
| 宣伝美術 小田純治 | ||
| 演出助手 楠 定憲 | 制 作 劇団あとむ | |
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２００１年、秋９月。 劇団あとむの創立者、秋さんは輝くあとむとなって、 無方の空へ旅立っていきました。 新『風を見た少年』を亡き秋さんに捧げます。  |
