『気のいいイワンと不思議な小馬』の作品について


すべて生音!
録音技術の発達とともに、ともすると演劇の【音】は録音されたものに頼りがちですが、
一切録音されたものは使わずに、すべて生音です。効果音も、すべて生音です。
「月のテーマ」はこの楽隊で 役者が演奏

だから、音楽も生演奏!

音楽はロシア音楽の中心でもあるバラライカ、アコーディオンをはじめ、
ヴァイオリン、フルート、トロンボーン、トランペット、クラリネット、マリンバ等々
すべて、生演奏ですすんでいきます。
しかも、音楽家ではなく、出演する俳優たちが楽器をもち、すべて演奏します。
全員で大演奏!

舞台表現は布で!
舞台表現は書き割りではなく、一枚の大きな布がクジラになったり、
海になったり、家になったりします。
皇帝の住む宮殿も、野原も、火の鳥なども同じく布を使って、表現します。
クジラが船をはきだします 海の王女 船にゆられて

手話なの!?

全体を通して、手話がパントマイムのように、時にはダンスのように使われます。
白馬 ふたりはともだち





        畑荒らしに困り果てた百姓一家。
イワン一家
見張りに失敗した兄たちにかわってイワンがつかまえたのは、みごもった白馬。
逃がしてやったお礼にと、イワンがもらった三頭の小馬。
金銀小馬は兄たちが持ち去り、残されたのは耳が長く 背中にコブある小馬。
金銀小馬と兄2人 コブある小馬
ふとしたことで火の鳥の羽をひろったことが皇帝の耳に入り
「火の鳥をつかまえてこい」「海の王女をさらってこい」とむりばかり。
ところがこの小馬、知恵はあるし空を飛べるでイワンをたすける。
イワンと皇帝陛下
お月様 海の王女をさらってくると、皇帝はすっかり気に入って
「わしは王女と結婚する」ところが王女は
「わたしと結婚したいのなら海の底から私の指輪を
持ってきて」困ったイワンに
「私の母はお月さま、母に聞いて」と王女さま。
「ぼくらはともだちさ」と小馬にはげまされ、
月に向かってまっしぐら。
お月さまに
「海で働く船飲み込んで 神さまの怒りにふれ 
島にされてる大クジラを助け  
指輪はクジラにさがさせなさい」 
と教えられ、海に向かって大急ぎ。
空飛ぶ小馬とイワン
 さて、どうなるイワン 苦心のすえに指輪を探しあて、
大宮殿にもどってみると
 イワンと小馬を
待っていたものは・・・。

語り手・じいさん・・・・・・・・秋山英昭 銀の小馬・火の鳥・・・・・・三國純子
ダニーロ・クジラ・・・・・・・・織田晴光 皇帝ツァーリ・・・・・・・・・・楠 定憲
ガブリーロ・手下・・・・・・・・林 大介 役人頭・・・・・・・・・・・・・・高橋善明
イワン・・・・・・・・・・・・・・・・原田邦治 お月さま・・・・・・・・・・・・・秋山京子
コブの小馬・・・・・・・・・・・・小嶋京子 手下・魚・・・・・・・・・・・・・清水敬充
白馬・・・・・・・・・・・・・・・・・三浦美穂子 町の人・・・・・・・・・・・・・・阿部真心
海の王女・金の小馬・・・・京本幸子 市場の人・・・・・・・・・・・・高橋由布子
演奏・バラライカ・・・・・・・清水敬充 その他演奏・諸役・・・・・出演者全員
    キーボード・・・・・・阿部真心

 原 作  ピュートル・パブロビッチ・エルショフ   訳     田中かな子(理論社)
構成・演出・振付  関矢幸雄 脚 色     関矢幸雄  秋山英昭
  音 楽       クニ河内 小道具    小嶋京子
  美 術       有賀二郎 照 明     西山孝一
 人形美術      河野弘行 音 響     永井裕之
  衣 装       秋山京子 舞台監督   楠 定憲
  制 作       劇団あとむ  秋山英昭