長生養護学校 体育館公演 2001.10.25

終演後、担当のF枝先生と、T中教頭先生が
わざわざお部屋を用意してお話してくれました。


今日は本当にびっくりしました。
自閉的傾向の強い、多動のこどもたちも良く見ていたんです。
こどもたちも、「本物」は何かをよくわかっているんですね。
会話だけで演技が進んでいくだけだと、みていないけど、
テンポがほんとうによくて、踊りのように軽やかに進んでいくし
身振りをまじえているので、よくみていました。

モノクロの風景(注:舞台は紺色のジョーゼット幕で囲まれている)も
落ち着いていて見やすかったです。
バックがシンプルなだけに、「もの」だけが動いていくように見えておもしろい。
ホントに楽しんでいました。

学校ができて、25年ですが、初めての演劇でした。
なかなか、見に行くのは大変なんです。
行って帰るだけで、ぐったりしてしまう子どもたちが
こんなにゆっくり、たっぷり、安心して見れて良かった。

音楽関係も来るが、なかなか全部、観ていないですもの。
本物はいいですよね。
私も子どものことを忘れて観ていました。

わかる子はお話の内容をしっかりと楽しんでいたし、
(障害の)重い子は、(頭をあげてずっと観ていられないから)
みなさんから出るたくさんの声を楽しんでいました。
好きな声が出てくると「ニコニコーッ」としていましたもの。
ほんとに、それぞれ、こどもたちが楽しそうでした。
アニメイムの文字や動物など、
その子なりに楽しめるところがいっぱいあるんですね。
1時間ちょっと、というのもいい時間だったんでしょうね。

とにかく、今日は「本物」に出会えてよかったです。


私たちは、誉められすぎて・・・うれしかったです。
私たちも、本当に色々な子どもたちがいて、
色々な見方をしていることを勉強しました。


その後、感想文が届きました。

★小学部1年 U・S(女)
あとむのげきをみて かんじたことをかきます。マッチうりのしょうじょをみて、
はじめは かわいそうだったけど、やさしいおばあちゃんにあえてよかったとおもいます。
そして、てんごくにいけて、うれしかったです。
そのほかに まるや ぼうで いろいろなどうぶつにかわっていって とてもたのしかったです。
また、きてください。

★小学部1年 S・M(女)
このあいだは、たのしいげきを みせてくれて ありがとうございました。
たくさんみられて うれしかったです。
ぱんをふんだおんな子が いしになってしまって かわいそうになりました。
すぐにごめんなさいができなかったから、おかあさんがかなしんでいました。
おかあさんが、びょうきになって しんでしまって なみだがでてきました。
これが いちばんこころにのこっています。またおしばいをみせてください。

★中学部2年 K・A(女)
きりんと がちょうと ぞうと うしと うまが でてきておもしろかったです。
おんなのこ、アンデルセンのおはなしがたのしかったです。
マッチうりのしょうじょで きらきらぼしがとてもきれいでした。
また みたいです。ぜひ、またきてください。

★中学部2年 W・K(男)
アンデルセンが たのしかったです。ライオンがおもしろかったです。
きりんさんも おもしろかったです。ぞうさんも おもしろかったです。
きょうりゅうが かっこよかったです。

★高等部2年 A・A(男)
楽しみにしていた、初めての劇を見て とても大きなこえと、
す早いうごきに おどろきました。アンデルセンのお話は、知っていましたが、
本当の劇を見て とてもよくわかり おもしろかったです。
ぼうと 丸で作る字や動物が楽しかったです。
また、もう一度きて下さい。ありがとうございました。

★高等部2年 K・K(男)
今日は ぼくたちのために 劇を見せてくださって ありがとうございました。
はじめて見ましたが、ぼう、まるで作るアニメイムがとてもすてきでおもしろかったです。
アンデルセンのおはなしも、よくわかりコーラスがとても大きな声ですばらしかったです。
劇をしていて あせをかいていて びっくりしました。またきてください。