『あとむの時間はアンデルセン』アンケートより

今までにいただいた、感想文やアンケートの中からいくつか紹介させていただきます。
みなさん、たくさんのご意見、ご感想どうもありがとうございます。


三角子ども劇場 H.C(母親)
日常の泥濘の底にありながら光り輝いているもの。
その多くを見いだせず、素通りしてしまっています。
そんな小さいけれど本当に美しいものをすくい上げ、
つなぎあわせてこの世に送り出すことは俳優さんの仕事そのものに思われます。
『あとむの時間はアンデルセン』の四つのお話は、どれも感動を覚え、
どのシーンも美しかったけれど、特に「ある母親のものがたり」は
死に神を演じた俳優さんが、母親がなくした瞳を湖底からすくいあげる場面は
無対象の(素劇)ながら心に焼き付いて消えません。
どうぞこれからも美しい舞台を創り続けて下さい。末筆ながら私は言いたい
「あとむさんのすることはみんなすき」

     下北沢子ども劇場 Y.K
      アカペラのコーラスがどんな効果音より舞台を盛り上げていると思いました。
      衣装も洗練されていると思いました。アニメイムが面白く会場の子どもたちが
      喜んでいました。
      あとむの作品は「風を見た少年」「星の王子さま」に続いて三作品目ですが、
      「あとむの時間はアンデルセン」は集大成のような感じで、よりシンプルに、
      より哲学的になったように思います。
      アンデルセンの膨大な作品の中からよくこの四作品を選んだものだと思いました。
      アンデルセンの童話の持っている(こわさ)が良く出ていたと思いました。

A.M(9)
「とうさんのすることはみんなすき」というげきがいちばんたのしかった。
さいごにくさったリンゴにかえてから、おこられるかと思っていたのに
よろこばれたのがよかった。

      散田小学校 F先生
      今日は素晴らしい劇を見せていただいてありがとうございました。
      観ている時に有名な画家の名画や、彫刻家の作品を思い浮かべてしまいました。
      そのような名作と共通する美しい輝きのようなものを感じたということでしょうか。
      一つ目は知っているお話の劇でもありましたし、
      私も二つ目か三つ目はあきるだろうと予想してました。
      (失礼ごめんなさい)子どもたちも、あきて騒ぎ出してご迷惑をおかけするような
      ことにならなければよいがと心配していました。
      ところが、二つ目三つ目と、知らなかった話でもあり興味深く拝見すると同時に、
      前述のような名画や名作をおもいうかべて連想してしまったようにすばらしい
      思いを味あわせていただきました。
      アンデルセンにこんな良い話があったのかとあらためて、もう一度アンデルセンを
      読んで見ようと思いました。
      本当にすばらしい体験をさせていただきました。
      劇の指導が苦手で、観劇も興味の無い私ですが、今年は学芸会の指導が
      楽しみになりました。(もちろん、一度良い劇を見て感動したからといって
      劇の指導がうまくいくはずもないのですが)
      また、あちこちで大勢の子どもたちに今日のような感動を与え
      続けて行かれますよう心から希望いたします。ありがとうございました。

S.M(38)
関矢幸雄氏の演出はどれも大好きなのですが、これもやはり良かったです。
簡潔にしてスピード溢れる舞台を観る事が出来ました。
あとむの方々も声も良く通り美しい歌声を聞かせてくれました。
子ども向けだと手を抜いたり、子どもにこびたりしないとてもステキな舞台でした。

      教員 O.J
      命や愛について考えさせられました。子どもたちも一生懸命観ることと思います。

演劇関係 T(24)
コーラスのチームワークがすごい!
歌を聞いているだけでワクワクしてきて、劇の中に心が引かれてゆきました。

      プログラマー T.K(25)
      とても素敵な、そしてさわやかな印象の残る舞台でした。
      一人一人の一生懸命さが伝わってきて「あー自分も頑張らなくちゃ」と
      思えたのがとても良かったです。
      手話を織り混ぜての公演は、とても良い心使いだと思いました。
      これからも素敵な公演を楽しみにしてます。

M.A
人間の身体と声と、あんなに少なくて単純な小道具で不思議ですね。
街や風や動物など、いろいろなものを感じることができるのですから…。
ふつうの芝居より見ている側の参加度が高いというか、見ている人の感じ方で
味わいが変わっていくんですね。本当に楽しかったです。
その点では、子ども方が大人より素直にお芝居の世界に入っていく力に
優れているように思います。うちの娘なんかも、大いに刺激を受けたようで、
次の日はごっこあそびに意欲的で、見立ての世界がさらに広がっていましたもの。
親子で観劇のチャンスがあまりない状態の中で、
今回こんなにも質が高く豊かな時間を娘と共有できたこと、大感激です。
ですから、すばらしい深さと可能性を持ったアニメイムを
もっともっと親子で楽しめるチャンスがありますように心から応援します。  

      横須賀小学校三年 K.K
      (前略)二番目におもしろかったのは、ある母親のものがたりです。
      とてもかわいそうなおはなしでした。母親は、自分の目をぎせいにしたり、
      自分のかみを白いかみにしたり自分のものをぎせいにしてまで、
      子どもを助けます。子どもが自分よりも大切なのかもしれません。
      でも、ほかの子どもをころすことになるので、
      その母親は、うんめいはこうなるんだと思って、
      自分の子どもをしらない世かいにかえしてしまったと思います。
      アンデルセンのおはなしは、とてもいいはなしばかりでおもしろかったです。

これからも多くのご意見、ご感想お待ちしています。